ニーダウンジャンプとスクワットの方法
ニーダウンジャンプとスクワットに腹筋腕立てをしたら肩甲骨の下あたり両方とも張りを感じるのですがニーダウンジャンプですと背筋と腿両方筋力がつくのでしょうか?
肩甲骨の下あたりの張りは腕立て伏せによるものだと思います。
深く下ろしていませんか? あるいは肩甲骨を寄せるなどといった深く下ろさない場合には必要のないテクニックを使ってませんか? また手を置く位置は胸のラインのあたりになってますか(手幅のことではなく、あくまで頭よりかお腹よりかといった話)?そうでなければ問題ありませんが、そうだとしたら修正してみてください。
それからニーダウンジャンプについてです。背筋の力については確かにこの種目では重要ですね。
ただ、個別の筋肉の筋力を高めるという発想はひとまず脇へ退けておいて、必要動作の筋力を高めようと考えてください。
それでもあえて言うなら、この種目で最も活躍させるべきなのは中臀筋を中心とした体の背面の筋肉であり、床に膝をつくのは膝を屈伸する力を主にして飛ぼうとするのを制限するためだと考えることができます。つまり大腿部前面を優先的に使わないようにさせる工夫だとも言えるはずなのです。使用する筋肉の優先順位を変え、正常な筋力発揮に戻しているとも言えるでしょう。
その種目で本来優先的に使用するべきでない筋肉を使おうとするのは、目的を見失う行為なので気をつけるべきです。
ちなみにボディビルダーの中には、バックスクワットで腿の前面である大腿四頭筋に効かそうとフォームを工夫する人がいます(全員ではありません)。しかし、そもそも自然なスクワット動作というのは、大腿四頭筋を優先的には働かせません。そんなことをすれば十分な力が発揮できないどころか、腰や膝といった局所的な部分に負担がかかり怪我を誘発してしまいます。そもそもスクワットを大腿四頭筋を鍛えるための種目と考えている時点でおかしいのです(フロントスクワットは別です)。しかも彼らの多くは大きな可動域で動作させます。怪我してあたりまえですよね。無意味なので真似しないように。
ですから、背筋の筋力を上げるなら背筋の筋力を最も必要とする種目(ハイパーバックエクステンションやデッドリフト)。腿の筋力を上げるなら腿の筋力を最も必要とする種目(腿の前面ならレッグエクステンション)を行うのが良いでしょう。道具を使わない種目もありますので必要ならご紹介します(最新のものはやはり大岡明尋さんに聞くのが一番いいとは思います)。